山陰フィルハーモニー管弦楽団
奥出雲町合併20周年記念 第1942回トヨタコミュニティコンサート 山陰フィル たたらの里コンサート
- 会場:奥出雲町町民体育館(島根県仁多郡奥出雲町)
- 日時:2025年10月19日(日)14:00

町内の小中学生による合唱
- プログラム
- ・映画「砂の器」より「宿命」(菅野光亮)(ピアノ:渡部 恵深 )
・管弦楽のためのラプソディ(外山雄三)(和太鼓:仁多乃炎太鼓)
・ビリーブ(杉本竜一)(合唱:奥出雲町立小・中学生)
・ボレロ(ラヴェル)
・組曲「惑星」より「木星」(ホルスト) ほか
- 指揮者
- 今岡正治(山陰フィル指揮者)
- ソリスト
- 渡部 恵深(ピアノ)
- 出演者
- オーケストラ
・山陰フィルハーモニー管弦楽団
共演
・仁多乃炎太鼓(和太鼓)
・奥出雲町内小・中学校児童・生徒(合唱)
- レポート
- 映画「砂の器」(野村芳太郎監督・1974年公開)の舞台、そしてロケ地でもある島根県奥出雲町で、この映画のメインテーマ曲「宿命」を演奏する演奏会だったこともあり、県外からもこの作品のファンが訪れる、これまでにない演奏会となりました。
地元の和太鼓グループ「仁多乃炎太鼓」との共演となった「管弦楽のためのラプソディ」、地元小中学生500人の大合唱で演奏した「BELIEVE」、そして恒例となった「1分間指揮者コーナー」と、盛りだくさんの企画で、子どもを含む多くの町民が参加し、奥出雲町合併20周年記念を祝う行事にふさわしい、大いに盛り上がるものとなりました。
また、SDGsの観点では、「砂の器」の重要な背景であるハンセン病、そして患者・家族が受けた差別への理解が深まるよう、島根県の協力を得てパネル展示を行いました。大人だけでなく子どもたちにも展示を見ていただき、改めて「ハンセン病」について知る、学ぶよい機会となりました。演奏する曲目と関連する内容であったことも関心を引くきっかけになったのだと思います。
地元自治体、学校、楽団、そして幹事社・販売会社の四者が連携して実施できたため、大きな課題はありませんが、特に中山間地域で実施する場合には、このような連携が取れるように関係性を持ちながら実施する必要があると考えます。

ハンセン病の理解に関するパネル展示(協力:島根県、島根県藤楓協会)

松本清張「砂の器」、JR木次線関連、奥出雲町関連グッズ販売の様子