横浜交響楽団
横浜交響楽団 第741回定期演奏会 〜青少年のための音楽会〜
- 会場:神奈川県立音楽堂
- 日時:2025年 7月27日(日)14:00開演

素晴らしい独奏を披露してくれた宮之原さんと共に。
- プログラム
- 1. ボレロ(ラヴェル)
2. チェロ協奏曲(エルガー)
チェロ独奏:宮之原 陽太(全日本学生音楽コンクール横浜市民賞受賞者)
3. 展覧会の絵(ムソルグスキー=ラヴェル)
- 指揮者
- 鈴木 衛
- ソリスト
- チェロ独奏:宮之原 陽太(全日本学生音楽コンクール横浜市民賞受賞者)
- 出演者
- 管弦楽:横浜交響楽団
- レポート
- 第741回定期演奏会は、真夏の暑さにもかかわらず640名のお客様に足を運んでいただきました。会場の熱気も手伝って、全体として大きな盛り上がりを見せられたのではないかと思います。
まず良かった点としては、やはり若手ソリストの存在感でしょう。宮之原陽太さんのチェロは、アンケートでも「心に響いた」「将来が楽しみ」と多くの声をいただきました。若々しさと情熱が舞台にあふれていて、団としても背中を押されるような瞬間でした。また、《ボレロ》や《展覧会の絵》では「迫力があった」「サックスが光っていた」といった感想が目立ち、ひとつひとつの楽器の色彩が鮮やかに伝わったことを実感しました。さらに、指揮者のトークも「親しみやすかった」と好評で、音楽だけでなく全体の雰囲気も和やかに演出できたようです。
一方で課題も見えてきました。ソロやアンサンブルで少し不安定さを指摘される場面もあり、もう一歩の丁寧さや集中力が求められるのかもしれません。また、アンコールを期待する声やプログラム構成への要望もあり、「ただ演奏する」以上に、お客様にどう流れを感じてもらうかを工夫する余地がありそうです。集客面でも稼働率は67%と健闘しましたが、次につなげるためには広報の磨き込みも欠かせないでしょう。
それでも、この一日を通して、演奏する喜びと聴いてもらえるありがたさを改めて感じられました。次のステージに向けて、今回の経験をひとつの糧にしていければと思います。

来場されたお客様は、集中して聞いてくださいました。

受付周りの様子。このあと入場者で溢れんばかりになるのですが・・・