Activity Report

トヨタコミュニティコンサート活動レポート

ミンクス室内オーケストラ

トヨタコミュニティコンサート ミンクス室内オーケストラ演奏会

  • 会場:米子市公会堂
  • 日時:2025年 5月11日(日)午後2時

ザ・グレートを演奏するミンクス室内オーケストラ

プログラム
ベートーヴェン作曲 ピアノ協奏曲第1番 ハ長調Op.15

シューベルト作曲 交響曲第8番 ハ長調 D944 「ザ・グレート」
指揮者
松岡 究
ソリスト
高木 怜
出演者
ミンクス室内オーケストラ
レポート
大山が新緑に包まれ、生命の息吹を感じさせる山陰の爽やかな季節。毎年ミンクス室内オーケストラのコンサートは開かれます。
今年の会場はいつもとは違う雰囲気に包まれていました。
ファーストバイオリンが5人という小編成で33年間、モーツァルト、ヴェートーベン、ハイドンといった古典派の曲を演奏してきましたが、今年取り上げたのはシューベルトのザ・グレート。
壮大なこの曲を果たして小編成のオーケストラで演奏できるのか。満席となった客席からはそういった、期待や疑問が痛いほど伝わってきました。
演奏が始まってすぐ、そういった複雑な思いは客席から消え去りました。
小さくまとまった演奏ではなく、まさにザ・グレートに相応しい響きが鳴り渡った会場では、皆がこの偉大な曲に引き込まれ、長大な時間にひたり、最後まで素晴らしい集中力で聴いてくださっていました。
5人の音が50人に聞こえた、という感想。地元新聞社の壮大な響きを聴かせたという論評。
私たちも気力が尽きるまでやり切ったという満足感で演奏終了後はしばらく立ち上がることができませんでした。
前半では、一昨年都合によりわずか2か月前に代役として依頼され、初めての協奏曲のステージに立ったにも関わらず、見事なモーツアルト20番を演奏した若きピアニスト、髙木 伶さんが、今回は満を侍して登場。
ベートーベンの一番という古典派のスタイルを借りながらもすでにベートーベン特有の音楽にあふれた名曲を素晴らしい完成度と音楽性で演奏し聴衆を魅了しました。
ロビーにはSDGsの一環として、人口わずか3600という小さな村に誕生し今や競技人口360万人。日本全国のみならず遠くはブラジルまで世界へと広がり、過疎の地域の人々に生きがいと健康を与え続けているグランドゴルフの紹介コーナーを設けました。
発祥の村泊地区を合併した鳥取県湯梨浜町の全面的な協力により、美しい日本海を望む恐竜の丘にあるグランドゴルフ場の様子のパネルを数多く作成展示していただくのみならず、役場職員、グランドゴルフの考案者指導による体験コーナーも設けていただきました。
来場された方々はパネルに見入り、体験コーナーで歓声をあげ、グランドゴルフを満喫しておられました。
私たちにとっては、長い音楽人生でも特別な、ずっと記憶に残る1日となりました。

ベートーベンのピアノ協奏曲第一番を演奏する 髙木 伶氏

グランドゴルフの紹介パネル展示と実演コーナー。