ミンクス室内オーケストラ
トヨタコミュニティコンサート ミンクス室内オーケストラ演奏会
- 会場:米子市公会堂
- 日時:2024年 5月12日(日)午後1時30分 開場
午後2時 開演

ベートーベン 交響曲第4番
- プログラム
- オペラ フィガロの結婚 序曲 モーツアルト
交響曲第4番 ハ長調作品 21 ベートーベン
チェロ協奏曲第一番 Hob. VIIb:1 ハイドン
- 指揮者
- 松岡 究
- ソリスト
- 灘尾 彩
- 出演者
- ミンクス室内オーケストラ
- レポート
- 今年の演奏会はハイドン、モーツアルト、ベートーベンと、古典派巨匠の揃い踏みになりました。フィガロはオペラ全幕をもう3回くらいやりましたので結構手慣れたものですが、ハイドンの1番は新鮮でした。
灘尾 彩さんのチェロは、とにかく美しい音で歌います。心に訴えかける表現力は天性のものですね。3楽章の猛烈な速さも軽く乗り切り、清々しさが残るハイドンでした。
アンコールは鳥の歌。
この曲をやられるとだめですね。カザルスの、ピース、ピースという言葉が頭に浮かび、可憐な灘尾さんが全身全霊を込めて奏でる旋律に思わず皆涙が流れそうになっていました。
さて4番です。 滅多にやることのない曲ですが、古典的な3番までと、彼独自の世界観に溢れる5番に挟まれて独自の光を放つこの4番は殻を脱ぎ捨てたばかりのような力強い様式と、独特のエネルギーにあふれています。
これが一番好きというコアなファンも結構多い。
4楽章の猛烈な速さを完璧に演奏するのも至難の業です。ホルンのとんでもなく高い音。誰もが知る難所が待ち構えるファゴット奏者にとっては相当のプレッシャーでしょうね。
この数年、弦楽奏者のみによるアンサンブルの演奏会を年に一回行っています。そこでは全員がソロを弾きます。定演では前半後半ファーストセカンドはトップ以外総入れ替えです。
この経験の繰り返しが弦のレベルを引きあげてくれたのか、弦楽器の音が以前の4番に比べると相当美しくなっていました。
楽しい、、、そんな感じで弾き終えた4番でした。
SDGsは今年は鳥取大学医学部地域医療学の活動を紹介することにしました。人口が日本一少ない鳥取県では研修医制度の始まった現在、ほとんどの医学生は卒業後都市部へと流出します。地域枠の学生を中心に、ごく少数の医師がなんとか県内の医療を守っていますが、地域医療の魅力を学生に教え、県内各地の病院で実習を行い、総合医を目指す学生を支援し、時には教授自ら稲刈りを地域住民と行うなど、地域に根付く医師を育てようと頑張っています。コロナ流行時にはこれらの医師は鳥取県各地の病院で日夜診療にあたりました。
プログラムでこの活動を紹介し、その様子をロビーにパネル展示しました。
多くの方々がこの活動に興味を持たれ、パネルをご覧になっていました。

ハイドン チェロ協奏曲

鳥取大学医学部地域医療学の活動のパネルが注目を浴びる