Activity Report

トヨタコミュニティコンサート活動レポート

アリエッタ交響楽団

アリエッタ交響楽団 第20回演奏会 

  • 会場:和光市民文化センターサンアゼリア 大ホール
  • 日時:2025年 2月24日(月)14:00開演(13:15開場)

フィンジ チェロ協奏曲 (C)Arietta Symphony Orchestra Tokyo

プログラム
ジェラルド・フィンジ(1901-1956)
チェロ協奏曲イ短調 作品40
ヨハネス・ブラームス(1833-1897)
交響曲第1番ハ短調 作品68
指揮者
大市泰範(音楽監督・常任指揮者)
ソリスト
森 義丸(チェロ 当楽団ゲスト首席奏者)
出演者
アリエッタ交響楽団
レポート
アリエッタ交響楽団の記念すべき第20回演奏会は,昨年2月の第18回演奏会に続きトヨタコミュニティコンサート(TCC)として開催されました。演目は,ソリストの森義丸氏が長年「演奏をするならぜひアリエッタ交響楽団と」と熱望していたフィンジのチェロ協奏曲と,第8回演奏会でも演奏されたブラームスの交響曲第1番でした。
フィンジは作曲家の本国イギリスでもめったに演奏されない曲で,我が国においても記録が残っている限り二番目の演奏ということで注目を集めた演奏会となりました。
これに対してブラームスはアマチュアオーケストラで最も多く演奏される曲のひとつということもあり,この知名度に大きな差のある2曲をどのようにお客様に事前にアピールし,多くのお客様の心を動かすか(MOVE)に重点を置いた広報活動を行いました。

2曲に共通するのは「たいせつな誰かのために書かれた曲」。すなわちフィンジは最愛の妻への想い,ブラームスは師ローベルト・シューマンやその未亡人であるクララ・シューマンとの友情への感謝。

このことをテーマに「フィンジってどんなひと?」という動画広告を作成し,当楽団のYouTubeページやXのポストで好評をいただいたほか,ソリスト,ゲストコンサートマスター,指揮者の鼎談形式で今回のプログラムの魅力を語っていただく動画,直前にも「たいせつなもの・・・」と題した広告動画を配信,お客さまより「YouTubeでフィンジのことを予習しました」「YouTubeのチャンネル登録をしました」「いつも見ています」といったアンケート回答をいただきました。

また,当日のプログラム冊子においてはブラームスはありきたりの解説ではなく,団員にブラームスについて持つ様々なイメージをアンケート形式で質問し,これをもとに指揮者の大市泰範氏にコメントをいただくというスタイルのものにしたところ,こちらも「非常に面白い」「自分はこのようなイメージです」などのアンケート回答をいただきました。
地味さと有名さの落差で集客を心配したものの,当日はとても良い天気のもと多くのお客様にご来場いただけ,大市氏の音楽にひたすら誠実に向き合う指揮とゲストコンサートマスターの高宮城凌氏(ブラームスの第2楽章のソロも素敵!)のリードのもと,大熱演となりました。

TCCの社会貢献活動としては,前回同様株式会社首都圏環境美化センターのご協力を頂きペットボトルキャップ回収(約1.0kg)などを行ないました※。
その告知方法,団内での展開の限界などが前回同様の課題点であり,次回以降のTCC開催機会には課題解決に臨む所存です。

当楽団はTCCやJAOの存在で団員の活動意識はより高くなっております。理想を高く持ち,そのための地道な練習を楽しみ,多くのお客様をお迎えすべく工夫をし,よりよい環境のもとどんな演目でも満席をめざせる楽団活動を展開していきます。


※TCC重点テーマ「SDGsへの取り組み」
4. 質の高い教育をみんなに  12. つくる責任 つかう責任 3. すべての人に健康と福祉を に該当。

ブラームス 交響曲第1番 (C)Arietta Symphony Orchestra Tokyo

ホワイエ風景 (C)Arietta Symphony Orchestra Tokyo