Activity Report

トヨタコミュニティコンサート活動レポート

奈良交響楽団

奈良交響楽団第77回定期演奏会

  • 会場:なら100年会館大ホール
  • 日時:2024年12月 1日(日)14:00(13:00開場) 13:20より、吉野の杉から制作された楽器によるプレコンサートを開催致します。

チラシのデザインになっていいる「障がいのある作家「鶴來志優」さん(Good Job!センター香芝)に、演奏曲から感じた自然の描写をイラストに描きおろし制作頂きました。

プログラム
ベートーヴェン:交響曲第6番 Op.68 「田園」
スメタナ:連作交響詩「わが祖国」より「ヴルタヴァ(モルダウ)」
シベリウス:交響曲第5番 Op.82
指揮者
浦 優介
ソリスト
出演者
奈良交響楽団
レポート
 奈良県は、多くの世界遺産といにしえの巡礼の道を擁した深く美しい自然によって、日本有数の観光県として内外から多くの旅行客を集めています。この文化・自然をずっと守り続けたいというオーケストラからのメッセージとして、今回は「自然」をテーマとしたプログラムを演奏致しました。
演奏を通じて自然の美しさ、豊かさを感じて頂き、自然を守る思いを来場者の皆様に理解して頂くために、ロビーでの展示やプレコンサートと併せて、「奈良、人間、自然、歴史」を紡ぎ合わせたコンサートとし、お客様にSDGsの意図を感じ取って頂きました。
・エイブルアートカンパニーのご協力の元、障がいのある作家「鶴來志優」さん(Good Job!センター香芝)に、今回の演奏曲目を聴いて頂き、その印象をイラストとして制作頂きました。イラストはフライヤーやプログラムの表紙デザインとして採用し、フライヤーは約1万枚制作し、幅広く配布を行った他、ロビーにて奈良の障がいのある作家のみなさんの多くの作品展示も実施致しました。
・プレコンサートにて、吉野杉から制作したヴァイオリン、ビオラ、チェロの展示と演奏を実施したり、楽団員の執筆による「自然と音楽」をテーマとした冊子の配布や、楽団員が大切にする奈良の自然を、障がいのある方のアートと共にパネル展示を行いました。
 当日は、普段あまりクラシックを聴く機会が無い障がい者の方やその関係者、奈良木材再利用を進めておられる関係者の方々も多く足を運んで頂くことが出来、自然と音楽のつながりを多くのお客様に感じて頂く事が出来ました。併せて、毎回足を運んで頂く奈良交響楽団の定期会員の来場者約250名に、障がい者のアートや吉野杉の再利用について触れる機会を持って頂く事ができました。
 TCCの重点テーマSDGsを通じて、クラシック音楽と文化・自然との繋がりを発信できたと感じており、今後も音楽の裾野を拡げる活動を継続したいと思います。
・今回採用したSDGsのテーマは以下の通りです。
目標3  すべての人に健康と福祉を /目標10 人や国の不平等をなくそう
目標11 住み続けられるまちづくりを /目標15 陸の豊かさも守ろう 

演奏会の様子(なら100年会館大ホール)

エイブルアートカンパニーとのコラボレーション