Activity Report

トヨタコミュニティコンサート活動レポート

やまなしジュニアオーケストラ(YCC県民文化ホール指定管理者)

やまなしジュニアオーケストラ第13回定期演奏会

  • 会場:YCC県民文化ホール(山梨県立県民文化ホール)
  • 日時:2024年 3月31日(日)14時00分

小林侑奈さんをソリストに迎えた「ラプソディー・イン・ブルー」の演奏の様子

プログラム
第1部:ブルクハルト・トェルケ(ゲストコンサートマスター)ミニリサイタル
クライスラー「ウィーン風小行進曲」、ストレッカー「ローバウで」、クライスラー「踊る人形」、クライスラー「インドの聖歌」、クライスラー「スラブ幻想曲」、ヨハン・シュトラウスⅡ世「南国のバラ」、葉加瀬太郎「情熱大陸」
第2部:やまなしジュニアオーケストラ&小林侑奈
ヨハン・シュトラウスⅡ世「こうもり序曲」、ケテルビー「ペルシャの市場にて」、レハール「金と銀」、ガーシュイン「ラプソディー・イン・ブルー」
第3部:やまなしジュニアオーケストラ
甲田雅人「モンスターハンターから英雄の証」、ビゼー「カルメン組曲」(前奏曲、アラゴーネズ、間奏曲、セギティーリャ、アルカラの龍騎兵、闘牛士、ハバネラ、闘牛士の歌、衛兵の交代、ジプシーの踊り)、ヨハン・シュトラウスⅡ世「トリッチ・トラッチ・ポルカ」
指揮者
薬袋 貴、菊原 雄大
ソリスト
ピアノ:小林侑奈、ヴァイオリン(ゲストコンサートマスター):ブルクハルト・トェルケ
出演者
やまなしジュニアオーケストラ、小泉バレエスタジオ
レポート
 やまなしジュニアオーケストラの定期演奏会では、古典派やロマン派の大曲に挑んだり、親しみやすい小曲で構成したりとその年ごとにプログラムを工夫しています。13回目を迎えた今回は、山梨県出身でイタリアのコンクールで優勝するなど国内外で高く評価されているピアニスト小林侑奈さんをソリストに迎え、ガーシュインの「ラプソディー・イン・ブルー」を中心としたプログラムとしました。小林さんの熱のこもった演奏に刺激されオーケストラも稀にみる熱演を披露しました。これまでオーケストラ曲の王道ともいえる楽曲に親しんできたメンバーが20世紀音楽の和声やリズムを体験できたコンサートとなりました。
 さらに今回は県内のバレエスタジオで学ぶ子どもたちが出演し、ジュニアオーケストラの演奏するヨハン・シュトラウスⅡ世の「トリッチ・トラッチ・ポルカ」でバレエを披露しました。地域文化の未来を担う子どもたちがジャンルを超えて共演することを通し、高めあってほしいと実施しました。互いに「合わせる」ことの難しさを乗り越え達成感を味わっていました。
 やまなしジュニアオーケストラの定期演奏会では、毎回国内外のヴァイオリニストをゲストコンサートマスターに招いています。今回は、ドイツ・マインツ市立ペーター・コルネリウス音楽院でヴァイオリンとヴィオラの教授を務めるブルクハルト・トェルケさんを招きました。トェルケさんは事前の練習から参加し、子どもたちに弦楽器の奏法や音楽の表現の仕方などを指導し、その効果が十分発揮されたコンサートとなりました。
 聞きなれた「こうもり」や「金と銀」「カルメン」をはじめ20世紀音楽の「ラプソディー・イン・ブルー」やゲーム音楽「モンスターハンター」などバリエーションに富んだ構成も好評をいただき、来場者からは、「大変よかった」「また聞きたい」という声が多数寄せられました。

バレエスタジオの子どもたちを迎えての演奏の様子