Activity Report

トヨタコミュニティコンサート活動レポート

西宮交響楽団

創立70周年記念 第118回定期演奏会

  • 会場:兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール
  • 日時:2023年 6月11日(日)14時

エルガー チェロ協奏曲

プログラム
ウォルトン スピットファイアー前奏曲とフーガ
エルガー チェロ協奏曲 ホ短調作品85
エルガー 交響曲第1番 変イ長調作品55
指揮者
佐々木 宏
ソリスト
大熊 勇希
出演者
西宮交響楽団
レポート
・コロナ禍明けで聴衆の方々にも特段の制約もなく、楽団側もマスク無しで演奏に臨め、ようやく従来の公演に戻れたこと、3年を経て同一の演目が漸く実現できたことは、まず何よりも有難たいことでした。

・団員皆での観客動員勧誘や、地域出身の有望な若手独奏者を巻き込んだ観客動員、従来からの視覚障害者団体への招待活動が功を奏し、80%のホール入場者数で開催に至れた点は、地域の聴衆の皆様と共に喜びを分かち合うことができました。

・コロナ前の最後の通常公演が第111回(2019/05/19)火の鳥/ラフマニノフピアノ協奏曲第2番(横島先生/武岡さん)で1362名。今回のエルガー演目では、1363名(会場有効座席数1703名(4階席クローズ等))のご来場者となり、コロナ前にほぼ戻りました。
(西宮市、宝塚市、大阪市近隣の視覚障害者関係団体に向けた広報活動により、ヘルパーの方を含め171名のご招待来場者を含んでいます)

・本来の良さが潜在化してしまっている一般的に馴染み深くない演目にも取り組み、その曲の良さを日頃の練習から団員も学び実感し、時間をかけて漸くお客様にその良さを伝えられそうなところに至る、という貴重なアマオケ公演ライフサイクルが形になったのではないかとの実感を、ご来場の多くのお客様アンケートなどからの高評価を以て得ることができたと思われます。(これは忍耐強く楽団員を日頃から指導して頂ける指揮者先生との信頼関係があるからこその事とも思います)

・ご来場のお客様相は、中高年が多めであることもあり、アンコールでのサンダーバードは、ブリティッシュシリーズとはいえ、いい意味で期待を裏切り(エルガーなら威風堂々)、ハープ2台を含む贅沢なフルオーケストラ演奏でお客様にはとても喜んで頂けました(アンケートの反応より)。このような点からも、チャレンジャブルな演目だけではなくお客様からの期待値が高い馴染み深い演目も必要であるとの認識を改めて実感した次第です。

エルガー 交響曲第1番