熊本ユースシンフォニーオーケストラ
第57回熊本ユースシンフォニーオーケストラ定期演奏会
- 会場:熊本県立劇場コンサートホール
- 日時:2026年 8月11日(火)14:00(開場13:15)

演奏の様子
- プログラム
- A.ドヴォルザーク作曲/演奏会用序曲「自然と人生と愛」
第1曲:序曲「自然の中で」作品91
第2曲:序曲「謝肉祭」作品92
第3曲:序曲「オセロ」作品93
F.シューベルト作曲/交響曲第8番ハ長調「ザ・グレート」
- 指揮者
- 松本宗利音(大阪フィルハーモニー交響楽団指揮者)
- ソリスト
- 出演者
- 熊本ユースシンフォニーオーケストラ
- レポート
- 本演奏会は、直前に発生した令和8年熊本地震の影響により、一時は開催が危ぶまれる状況となったが、出演者、関係者、支援者をはじめ多くの方々のお力添えにより、無事に開催することができた。大変な状況に置かれている方々が多くいる中で、演奏会を開催し、音楽を届けることができたこと自体が大きな意味を持つ機会となった。
当日は768名の来場者を迎え、若い世代を中心とする出演者が世代を超えて一つの音楽を創り上げ、その成果を地域の皆様に届けることができた。アンケートにおいても、演奏に対して「とても感動した」が86.2%、「少し感動した」が13.8%となり、演奏会を通じて多くの方々に感動を届けることができた。特に、地震後の開催という状況の中で、「元気をもらった」「若い皆さんの演奏に元気と感動をいただいた」といった声が寄せられたことは、音楽が人の心を支え、前向きな気持ちを生み出す力を改めて実感する機会となった。
また、本演奏会を通じて、トヨタによる地域の文化活動や次世代育成への支援についても、これまで十分に知られていなかった方々に広く知っていただく機会となった。アンケートでは、「トヨタの社会貢献について初めて知った」とする回答が73.4%あり、企業による文化・地域貢献の取組を知っていただくという点でも一定の成果があった。寄せられた意見からも、若い音楽家の育成や地域の文化活動への継続的な支援を期待する声が確認された。
一方で、今後の活動においては、少子化に伴う団員数の減少が大きな課題となっている。安定した演奏会の開催と次世代育成の取組を継続していくためにも、学校や地域との連携を深めるなど、新たな団員を確保するための取組を積極的に進める必要がある。また、学校における部活動の縮小・廃止が進む中、「楽器を演奏したい」「オーケストラ活動を続けたい」という意欲がありながら、活動する場を失う若者を積極的に受け入れ、音楽を続けられる環境を提供していくことも、今後の当団に期待される重要な役割である。
さらに、現在は団の運営を全員が無報酬のボランティアとして担っていることから、指導者の負担や継続性などを踏まえ、今後の団の運営体制や役割分担、活動のあり方についても再検討していく必要がある。団員が安心して活動を継続でき、同時に若い世代を受け入れ育てていける持続可能な運営体制を構築することが課題である。
今回の演奏会は、地震という予期せぬ困難を乗り越えて開催できたことで、音楽を届けることの意味や、地域の方々に支えていただいて活動できることのありがたさを改めて実感する機会となった。今後も、地域の皆様への感謝を忘れず、音楽を通じた人づくり・地域づくりに取り組むとともに、次の世代が音楽を学び、演奏し、成長できる場として当団の活動を持続・発展させていくことを目指したい。

開演前の会場の様子

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