第26回日本マスターズオーケストラキャンプ(MOC26)
- 会場:京都市北文化会館
- 日時:2026年1月10日(土)~12日(月・祝)

モーツァルト:交響曲第36番ハ長調K.425「リンツ」(横山淳編曲:弦楽合奏版) (C)相田憲克
- プログラム
- 課題曲:
1.モーツァルト:交響曲第36番ハ長調K.425「リンツ」(横山淳編曲:弦楽合奏版)
2.ホルスト:セントポール組曲作品29-2
3.芥川也寸志:弦楽のための三楽章(トリプティーク)
- 出演者
- 講師:
深山尚久(ヴァイオリン)
香月圭佑(チェロ)
原 徳子(ヴァイオリン)
- レポート
- 京都駅に降り立ち、吐く息の白さと街を渡るきりりと澄んだ空気の冷たさに、心が引き締まった。新春の風情が漂う古都京都に今年も全国からアマチュア弦楽器奏者が集う。今回の講師には、ヴァイオリンの深山尚久氏、チェロの香月圭佑氏、ヴァイオリンの原徳子氏を迎え、3日間のキャンプが始まる。
初日は、緊張の面持ちでの開会式に臨んだあと、初めての合奏がスタートした。少しずつ時間をかけて楽譜から音楽を再現していく。泉がひろがるように音楽がホールにひろがっていく。講師陣の的確な指導を真摯に受け止め、参加者はアンサンブルに積極的に取り組んだ。その夜に開催された懇親会では、練習で高まった熱気を受けて、顔なじみの人も初対面の人も志を同じくして語り合い、参加者同士の交流が深まった。
2日目の午前中は、高弦と低弦に分かれての分奏をし、細かなニュアンスが共有された。単に音を合わせるだけでなく、ボウイング(弓の使い方)、アーティキュレーション、フレーズの歌い方など、弦楽器奏法に関する技術的な指導が講師陣により丁寧に行われた。午後の練習は合奏へと進み、前日に比べて格段に音がまとまった。各パートが主体的かつ積極的な意思をもって演奏する様子が感じられた。
最終日に開催された「初春コンサート」では、研修の成果が遺憾なく発揮された。参加者は、講師陣のアドバイスを心に留めて、弓の使い方や左手の押さえ方にも注意して音楽を紡いでいった。そして、全ての楽器から奏でられる音が、心ふるわせる時間を創り出した。観客も一体となって音楽の素晴らしさを共有することができた演奏会であった。
第26回日本マスターズオーケストラキャンプは、経験豊富な講師陣のきめ細やかな指導により参加者の演奏技術を向上させることができた。参加者は、ボウイングを「音を出す動作」から「音色と感情を語る表現手段」へと進化させ、弦楽合奏の醍醐味を堪能した。このキャンプでの実りある経験を活かし、参加者が所属オーケストラにおいて指導的役割を果たすことで、全国のアマチュアオーケストラのますますの発展と音楽文化の振興がなされることを期待する。

コンサートマスター Vn講師 深山尚久先生、Vn講師 原徳子先生 (C)相田憲克

Vc講師 香月圭佑先生 (C)相田憲克