Activity Report

JAO活動レポート

第50回全国アマチュアオーケストラフェスティバル静岡大会

  • 会場:静岡県コンベンション・アーツ・センター「グランシップ」大ホール・海
  • 日時:2022年9月2日(金)~4日(日)

プログラム
塩見康史:シンフォニエッタ「ミレニアム・プレリュード」(JAO委嘱作品)初演
R.シュトラウス:アルプス交響曲 
出演者
指揮:広上 淳一
コンサートマスター:西本 幸弘(仙台フィル、九州交響楽団コンサートマスター)
レポート
第50回大会の節目となるJAO静岡大会
富士山、南アルプスそして駿河湾という風光明媚な場所に、全国からアマチュアオーケストラ演奏者300名を迎え、会場のグランシップ大ホール・海を生かした演奏配置とすることを念頭に準備がスタートしました。
50回大会がこれまでのJAO大会と大きく異なったのは、演奏形態です。伝統的なAオケ・Bオケと2つのオーケストラで編成する演奏会ではなく、AでもBでも無い、300名が一同に会する円形配置の巨大オーケストラを編成しました。これは、静岡で毎夏開催される「音楽の広場※」がまさにこの形態であり、静岡でしか体現できないスケールを、音楽の広場「JAO版」として企画し、全国からJAO加盟団体、世界からもアマオケの仲間をお迎えしたい!との思いに至ったからです。

※グランシップ「音楽の広場」:主催/公益財団法人静岡県文化財団が2008年から毎年8月に開催。指揮者中心の円形型演奏で行う県民参加型音楽祭

正直なところ、準備は容易ではありませんでしたし、何よりJAO大会初めての演奏形態ですから、皆さんに円形配置のイメージや迫力が伝わるか心配でした。「音楽の広場」を主催する(公財)静岡県文化財団のノウハウを得ながら、マエストロ広上淳一先生にご相談しながらのスタートでした。何よりも、コロナウイルス感染症により中止となった東京大会と堺大会の音楽の輪をつなげる事は私たち静岡大会の使命だと思って強い気持ちで取り組みました。
幸い、静岡県・静岡市・静岡商工会議所をはじめ行政と経済界がJAO静岡大会に対し、協力体制を整えてくださり、財政面においても大きな原動力となりました。そして、静岡県アマチュアオーケストラ連盟(県内12団体)と主管である私たち静岡フィルハーモニー管弦楽団が、JAOの仲間を静岡で迎える「おもてなし大会」として心を1つに臨みました。

お蔭様をもちまして、第50回全国アマチュアオーケストラフェスティバル静岡大会は、総裁の高円宮妃殿下御臨席のもと、盛況裡に終了しました。第50回という節目に静岡で盛大に開催できましたのも、エントリーくださった皆さまの「JAO愛」の賜物です。皆さまと共に充実した「第50回JAO静岡大会」を過ごすことができました。スタッフを代表し、ご参加くださった皆さまに心より御礼申し上げます。
広上マエストロのご指導のもと、塩見先生の「ミレニアム・プレリュード」初演、アルプス交響曲と素晴らしい演奏をグランシップ大ホールに響かせてくださいました。来場されたお客様から「円形の演奏を初めて聴いた、感動した!」
「お疲れさまでした!」と温かい感想を寄せて頂きました。

また、運営協議会にご参加の皆さまにおかれましては、著作権について講師を招いた勉強会、各団体の活動状況について闊達な意見交換が行われたと伺っております。
国際フォーラムでは「オーケストラの普遍性 新たな地平を目指して」をテーマに海外から10カ国の日本を含めて11各国の方々と親交を深める機会となりました。
50回を記念して様々な取り組みにチャレンジさせて頂いたJAO静岡大会。特にフェスティバルコンサートでは、「円形配置」という慣れない中においても広上ワールドに引き込まれ、無事登山を成し得たのではないでしょうか。皆さまには運営上多々ご不便をおかけしたかもしれませんがご容赦ください。

手前みそですが、おもてなし隊と銘打った冷茶や日替わりおやつ等、お楽しみ頂けましたでしょうか??特にフォトスポットやグッズ制作では、私達スタッフの方が楽しませて頂いたかもしれません。
南アルプス、富士山といった本物の?登山も良し、海の幸山の幸も美味しい静岡、観光名所の多い静岡にまたぜひお立ち寄りください。静岡のアマチュアオケ一同、心よりお待ちいたしております。

第50回JAO静岡大会 実行委員長 佐々木智子