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2008 BDLOオーケストラワークショップ in ワイマール

2008 BDLOオーケストラワークショップ in ワイマール

<内容>
1.大会の概要と参加状況
2.大会に参加して
3.ドイツでの演奏旅行を終えて



大会の概要

日程
5月 9日(金)
13日(火)
午後6時集合
朝食後解散(4泊5日)
会場 The European Youth Education and Meeting Center
曲目 [シンフォニーオーケストラ]
 ブラームス 交響曲第3番 指揮者: ハインツ・グローセ・ボイマン
[室内楽オーケストラ]
 バッハ一族をテーマに。  指揮者: クリストフ・マイヤー
練習スケジュール 9時〜12時、15時〜17時45分、19時〜21時
参加人数 112名
日本人参加者:シンフォニーオーケストラ・4名(ヴィオラ)
室内楽オーケストラ・1名(ヴァイオリン)
演奏会 5月12日 16時 ワイマールホール



大会に参加して

私は今年で4回目の参加。[シンフォニーオーケストラ]のワークショップに参加してブラームス3番を弾いてきました。BDLOワークショップは例年、ロマンティック街道沿いの、ヴァイカースハイムを会場にしていますが、今年はそこのMusic Houseが工事中の為、初めてワイマールで開催されました。ワイマール憲法でしか名前を聞いたことの無いワイマール。東ドイツの、いかめしい雰囲気の街を想像していましたが、実際は、目の覚めるような新緑とマロニエ、大きな赤楡の深い森に囲まれた本当に美しい街でした。

練習所は、ワイマール城の美しい森の中の2つの建物です。普段歩かない私には考えられないことですが、宿舎から15分歩いて、一日3回練習所に通いました。 でも、お天気は良かったし、美しい川沿いの道を歩いて行くのは少しも苦になりませんでした。ドイツ人の中にも初めてワイマールを訪れた方も多く、その美しさに感激していました。

さて初日。日本からの参加者も含め、半数近くは昨年も参加していた方達なので再会を喜びあい、楽しく夕食。そして夕食後、いよいよ初練習です。が、何と初練習はパート練習!!これにはいささか参りました。何しろ、5/6早朝に日本を発ち、ライプツィヒ(2泊)、ワイマール(1泊)してヴィオラケースも開けずに観光しまくっていましたので。

ヴィオラ指導の教授は<鉄腕アトム>の博士みたいな感じでちょっと怖そう・・・。でも、14人のヴィオラメンバーの半数は顔見知りでしたし、私とプルトを組んだThomasさんはものすごく上手でしかも優しくて、心強かったです。彼はプロのオケも入れて3つのオケに入っているそうで、教授の指示を、ていねいに教えてくれました。また、練習中も、演奏会が終了した時も、「僕たち一緒に弾けて良かったね」と、何度も言ってくださり、本当に幸せでした。

11日はチューリンガーソーセージ・バーベキューがあり、夜の練習はお休み。
何しろ9時過ぎまで明るいので、皆、ビール片手に心ゆくまでお喋りを楽しみ、ドイツの友人が増えました。

演奏会は市の中心のワイマールホール(宿舎から徒歩20分)でおこなわれました。かなり立派なホールで入場料は10ユーロー。大会後観光したカッセルで、州立劇場のオペラ<愛の妙薬>の当日券が、最高の席で30ユーローだったことを考えると、ちょっと高すぎ?の気もしますが。



当日は午前中ステージリハーサル、宿舎に戻って昼食、お茶を楽しんだ後、16時から演奏会。本番の前、中庭で全員楽器を持って、燦々たる太陽のもと、記念撮影をしました。前半室内楽、後半ブラームス3番のプログラムでおこなわれた演奏会は、大勢の聴衆の温かい拍手で、感動のうちに終了しました。

私は2004年がBDLO初参加です。その頃と比べると、練習も演奏会もかなり本格的になって、BDLOの運営が新しい方向に向かっているように感じます。2004年はチャイコフスキーの<悲愴>でしたが、パート練習もそれ程なく、おまけに、「ヴィオラは上手だからやらなくてよい」と免除されて、他のパートが練習中に、ヴァイカースハイム城の美しい中庭の、大きなマロニエの木陰のベンチで、2時間位お喋りをしていたこともあります。孔雀も散歩する、絵本から抜け出たような美しい庭で、至福の時を過ごしました。

昨年頃から、若い参加者も増え、パート練習も徹底されるようになりました。練習もなごやかではありますが、皆活発に意見を述べ合いながら、音楽を作り上げていきます。練習毎に演奏が向上していくのを感じます。今までは、研修成果の発表会的であった演奏会も、全員黒の服装で揃え、本来の演奏会に近いものになってきました。緊張感が増した分、やはり演奏会での感動は筆舌に尽くしがたいものがあります。とは言え、ヴァイカースハイム城の中庭での、あの夢のような時間を今でも懐かしく想い出します。

文 横浜交響楽団・ヴィオラ 金井三枝子


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